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院長からの一言

院長からの一言

2026年09月03日

9月の残暑・台風・気圧変化に注意

夏の疲れを残さず、安全にスポーツを続けるためのポイント

 

9月になると、「もう真夏ではないから大丈夫」と感じる人が増えてきますが意外と体調を崩しやすい時期です。

まだ暑い日が続く一方で、朝夕は少し涼しくなり、台風や秋雨前線の影響で天気も変わりやすくなります。

 

つまり9月は、暑さが残っているのに、気候だけが少しずつ秋へ変わっていく時期です。

 

この「変化」が、身体にとって大きな負担になることがあります。

今回は、9月の気象条件から起こりやすい体調変化と、スポーツをする際の注意点を分かりやすくまとめます。

 

9月も熱中症には注意が必要

 

9月になると、気温は少しずつ下がってきます。

しかし、湿度が高い日はまだ多くあります。

汗は、皮膚から蒸発するときに身体の熱を逃がしています。

そのため、湿度が高いと汗をかいていても熱がうまく逃げず、身体の中に熱がこもることがあります。

「8月より涼しいから大丈夫」と油断すると、かえって熱中症への注意が薄れてしまいます。

スポーツをする日は、9月も気温だけではなくWBGTを確認しましょう。

WBGTの目安

WBGT スポーツ時の目安
25未満 水分補給を続けながら実施
25以上 休憩を増やす
28以上 激しい運動や長時間運動を控える
31以上 原則として運動を中止

 

特に9月上旬や暑さが戻った日は、8月と同じ感覚で管理する必要があります。

9月は「涼しく感じること」が落とし穴

 

9月に入ると、朝夕は少し涼しく感じるようになります。

すると、

 

  • 水分補給の回数が減る
  • 休憩を減らす
  • 練習時間を長くする
  • 走り込みを増やす

 

といった変化が起こりやすくなります。

 

しかし、日中はまだ30℃近くまで上がる日もあります。

さらに湿度が高いと、身体の中では8月と同じように熱がこもることがあります。

つまり、体感では涼しくても、身体にはまだ夏の負担が残っているということです。

夏の疲れが残っている人は無理をしない

 

9月は、8月の疲れが蓄積した状態で迎える人も少なくありません。

特に、睡眠不足、食欲低下、夏バテ、脱水、疲労の蓄積、筋肉痛が抜けない

といった状態が続いている場合は注意が必要です。

 

スポーツ前に、よく眠れたか、朝ごはんを食べたか、頭痛がないか、身体が重くないか、前日の疲れが残っていないか、尿量が減っていないか、を確認してみましょう。

複数当てはまる場合は、その日の運動量を減らすことをおすすめします。

 

台風や低気圧による体調変化

 

9月は台風の影響を受けやすい季節です。

台風や低気圧が近づくと、頭痛、めまい、眠気、だるさ、耳が詰まった感じなどを感じる人もいます。

 

ただし、すべての人が気圧の影響を受けるわけではありません。

 

また、頭痛やだるさが出たとしても、原因が気圧だけとは限りません。

 

睡眠不足や脱水、食事不足、疲労などが重なっている場合もあります。

 

「今日は低気圧だから」と決めつけず、自分の体調全体を見ることが大切です。

 

頭痛やめまいがある日は運動内容を調整

 

軽い頭痛だけなら、状態を見ながら運動できることもあります。

ただし、めまい、ふらつく、視界がおかしい、集中できないといった症状がある場合は注意が必要です。

特に、筋力トレ、水泳、自転、車接触スポーツ、高速で方向転換する競技は事故につながる可能性があります。

その日は運動量を減らすか、中止を検討してください。

 

急に強い頭痛が出たら注意

 

9月は気圧変化が多い時期ですが、すべての頭痛を「天気のせい」にしてはいけません。

次のような症状がある場合は、すぐに運動を中止してください。

  • 今までにない激しい頭痛
  • まっすぐ歩けない
  • 言葉がうまく出ない
  • 片側の手足に力が入らない
  • 意識がぼんやりする

このような場合は、気圧による不調と自己判断せず、医療機関への相談が必要です。

雨の日はけがにも注意

 

9月は雨が増えやすい時期です。

雨が降ると気温が下がり、運動しやすく感じることがあります。

しかし、路面や床が滑りやすくなるため、別の危険が増えます。

特に注意したいけがは、

  • 足首の捻挫
  • 膝のひねり
  • 太ももの肉離れ
  • 転倒による手首や肩のけが

です。

雨が止んだからといって、すぐに再開しないようにしましょう。

 

雨上がりに確認したいこと

 

スポーツを再開する前に、

  • 地面が滑らないか
  • 水たまりが残っていないか
  • 室内の床が濡れていないか
  • シューズが濡れていないか
  • 視界が悪くないか
  • 風が強くないか

を確認してください。

雨上がりは湿度も高くなりやすいため、熱中症対策も続ける必要があります。

台風のときは「運動できるか」より「移動できるか」

 

台風が近づいているときは、スポーツ施設そのものが使えるかだけで判断しないことが重要です。

注意すべきなのは、

  • 強風
  • 大雨
  • 道路冠水
  • 電車の遅延や運休
  • 自転車での転倒
  • 飛来物

です。

特に子どもの部活動やスポーツ教室では、

練習ができるかどうかより、安全に行って帰ってこられるか

を優先してください。

強風の日は競技内容にも注意

 

風が強い日は、普段と同じ動きをしていても身体のバランスが崩れやすくなります。

特に、

  • ランニング
  • 自転車
  • テニス
  • ゴルフ
  • 野球
  • サッカー

では注意が必要です。

自転車は横風によって急に進路が変わることがあります。

「雨が降っていないから大丈夫」と考えず、風の強さも確認しましょう。

9月後半は朝夕の冷えにも注意

 

9月後半になると、朝夕はかなり涼しく感じる日も出てきます。

ここで注意したいのが、運動前の身体です。

身体が冷えたまま急に走ったり、強く動いたりすると、

  • 筋肉が動きにくい
  • 関節が固く感じる
  • 動作がぎこちなくなる

ことがあります。

気温が低い日は、真夏より少し長めにウォームアップしましょう。

ただし厚着しすぎない

 

朝は涼しくても、運動を始めると身体はすぐに温まります。

そのため、

  • 最初は上着を着る
  • 身体が温まったら脱ぐ
  • 運動後は汗冷えを防ぐ

といった調整が大切です。

9月は、1枚で済ませるより、脱ぎ着できる服装のほうが使いやすい季節です。

9月は練習量を増やしすぎない

 

涼しくなってくると、

「そろそろ本格的に練習を増やそう」

と考える人も多いと思います。

しかし、身体が十分に回復していない状態で、

  • 走行距離を急に増やす
  • 試合数を増やす
  • 重量を一気に上げる
  • 練習日数を増やす

と、けがにつながることがあります。

9月は身体を秋仕様に切り替えていく時期と考え、運動量は段階的に増やしてください。

競技別の注意点

 

ランニング

残暑の日は早朝を選び、涼しくなっても距離を急に増やさないようにしましょう。

サッカー・野球

暑さ、雷、雨、風のすべてに注意が必要です。

特に雨上がりは足元を確認してください。

柔道・剣道

9月でも道着や防具の中はかなり暑くなります。

休憩と水分補給を続けましょう。

筋力トレーニング

夏の疲れが残っている場合は、最大重量を狙うよりフォーム確認を優先してください。

自転車

台風や強風の日は特に危険です。

横風が強い日は無理に走らないほうが安全です。

9月のスポーツ前チェック

 

天候

  • WBGTは高くないか
  • 台風が近づいていないか
  • 雷注意報が出ていないか
  • 雨雲が近づいていないか
  • 風が強くないか

体調

  • 十分に眠れたか
  • 食欲があるか
  • 頭痛がないか
  • めまいがないか
  • 疲れが残っていないか
  • 水分を十分に取っているか

服装

  • 暑くなったら脱げる服装か
  • 汗で冷えないようにできるか
  • 雨に備えた着替えがあるか

まとめ

 

9月は、真夏とは違った注意が必要な月です。

大切なのは、

  • 9月も熱中症対策を続ける
  • 涼しく感じても水分補給を忘れない
  • 夏の疲れが残っている日は無理をしない
  • 台風や気圧変化による体調変化に注意する
  • 雨や風では路面と移動の安全を確認する
  • 朝夕が涼しい日はウォームアップを調整する
  • 練習量は急に増やさない

ということです。

8月は「暑さに耐えること」が中心でした。

9月は、

 

変わりやすい環境に合わせて身体と運動を調整すること

 

が重要になります。

毎日同じ練習をするのではなく、その日の天候と体調に合わせて内容を変える。

それだけでも、体調不良やスポーツ中のけがを防ぎやすくなります。

※この記事は一般的な健康情報を目的としています。強い頭痛、めまい、意識障害、息苦しさなどがある場合は、運動を中止し、必要に応じて医療機関へ相談してください。

 

 

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2026年08月01日

8月の気象条件が身体機能とスポーツ活動に与える影響

高温・高湿度・気圧変動・雷雨を運動生理学的に考える

 

8月は、単に「暑いから熱中症に注意する」というだけでは不十分です。

 

気温、湿度、日射、風、気圧変動、睡眠環境、降雨、雷などの気象条件は、

体温調節機能、自律神経系、循環動態、認知機能、筋出力、運動協調性に複合的な影響を与えます。

 

特にスポーツ現場では、競技者本人が自覚する「暑さ」だけでなく、

深部体温の上昇、脱水、睡眠不足、判断力の低下が同時に進行する可能性を考慮しなければなりません。

 

本記事では、東京都区部を基準として、8月の気象傾向から想定される身体変化と、

スポーツ活動における評価・対応方法を整理します。

 

8月は平年より高温となる可能性が高くなっています

 

気象庁が2026年7月30日に発表した1か月予報では、8月1日から31日にかけて全国的に暖かい空気に覆われやすく、

北日本および東日本の平均気温は「平年より高い」確率が60%とされています。東京都を含む関東地方でも、

8月を通して高温傾向を前提とした身体管理が必要です。

気温だけでは暑熱負荷を評価できません

 

スポーツ現場で重視すべき指標は、気温単独ではなく、暑さ指数であるWBGTです。

WBGTは、人体と外気との熱収支に影響する次の要素を組み合わせた指標です。

 

  • 湿度
  • 日射および周囲からの輻射熱
  • 気温

湿度が高い環境では、皮膚表面に汗をかいていても蒸発が進みにくくなります。

 

汗は「流れること」ではなく「蒸発すること」によって体熱を奪うため、多量の発汗があっても十分に放熱できているとは限りません。

 

環境省の資料では、WBGTが28以上になると熱中症患者の発生率が著しく増加するとされています。運動時の指針では、WBGT28以上31未満は「厳重警戒」、31以上は「運動は原則中止」とされています。

WBGT別の運動判断

WBGT 運動指針 現場での対応
21未満 ほぼ安全 適宜、水分と電解質を補給する
21以上25未満 注意 熱中症兆候を観察し、積極的に水分を補給する
25以上28未満 警戒 休憩を増やし、激しい運動では約30分ごとに休息する
28以上31未満 厳重警戒 持久走や高強度運動を避け、10~20分ごとに休憩する
31以上 原則中止 特別な場合を除いて運動を中止する

 

ここで重要なのは、測定場所です。

 

冷房の効いた事務室や体育館入口ではなく、

実際に運動するグラウンド、マット、人工芝、コート付近で測定しなければ、

競技者が受ける暑熱負荷を正確に反映できません。

 

高温環境では深部体温と循環負荷が上昇します

 

運動によって骨格筋の代謝が高まると、産生された熱を皮膚血流と発汗によって外部へ放散する必要があります。

 

しかし、高温多湿環境では熱放散が制限されるため、深部体温が上昇しやすくなります。同時に、皮膚血流を増加させるため末梢血管が拡張し、発汗による循環血液量の減少も加わります。

その結果、心拍数の上昇、心拍出量維持の負担、脳血流の変化、主観的運動強度の上昇が起こりやすくなります。

同じ走行速度や同じ重量であっても、涼しい環境より身体内部の負担が大きくなるため、通常時の運動メニューをそのまま実施することは適切ではありません。

特に注意が必要なのは、次の競技です。

  • 長距離走、サッカー、ラグビーなどの持久系競技
  • 柔道、剣道、アメリカンフットボールなど衣服や防具による放熱制限が大きい競技
  • 人工芝やアスファルト上で行う競技
  • 休憩を挟みにくい連続試合
  • 体重調整を伴う階級制競技

脱水は持久力だけでなく判断力と運動精度にも影響する

 

発汗によって体液が失われると、循環血液量が減少し、心拍数や体温が上昇しやすくなります。

さらに脱水は、単純な持久力低下だけではなく、注意力、反応時間、判断力、運動協調性にも影響を及ぼす可能性があります。

 

大学競技者を対象とした研究では、脱水状態が選択反応時間や持続的注意に影響する可能性が示されています。

 

ゴルフを対象にした研究でも、軽度の脱水によって距離判断やショット精度が低下したと報告されています。

この点は、対人競技や球技で特に重要です。

 

判断の遅れや動作精度の低下は、単なる競技パフォーマンス低下にとどまらず、

接触事故、着地失敗、切り返し時の膝外傷、足関節捻挫などの間接的なリスク要因になります。

 

水分補給を一律量で決めない

 

必要な水分量は、体格、運動強度、発汗量、気温、湿度、衣服によって異なります。

現場では、運動前後の体重変化を用いて発汗量を推定できます。

 

推定発汗量

 

運動前体重-運動後体重+運動中の飲水量-尿量

運動後の体重減少が大きい選手は、本人が「十分に飲んでいる」と感じていても、実際には補給が不足している可能性があります。

一方、短時間に大量の水だけを摂取する方法も適切ではありません。発汗量が多い場合は、飲水量だけでなく電解質の補給も考慮する必要があります。

 

寝苦しい夜が翌日のパフォーマンスを低下させる

 

8月は、日中の暑熱負荷だけでなく

夜間の高温による睡眠の質の低下が問題になります。

高温環境では、入眠に必要な深部体温の低下が妨げられ、

睡眠の分断や睡眠効率の低下が起こりやすくなります。

 

夜間も高温となる環境を再現した研究では、

睡眠時間や睡眠効率、睡眠段階に変化が生じることが報告されています。

 

睡眠不足が加わると、翌日の主観的疲労だけでなく、

集中力、反応性、持久力、動作学習にも影響する可能性があります。

 

したがって、暑熱環境下では「前日の練習量」だけではなく、

次の項目を当日の負荷調整に使用することが重要です。

 

  • 睡眠時間
  • 夜間覚醒の回数
  • 起床時の疲労感
  • 安静時心拍数
  • 食欲
  • 頭痛や吐き気
  • 尿量や尿の濃さ
  • 前日の筋疲労の残存

複数の異常が重なっている場合は、練習時間の短縮、運動強度の低下、高強度メニューの延期を検討します。

 

気圧変化による症状は個人差が大きい

 

8月は太平洋高気圧に覆われる期間がある一方、

積乱雲、前線、熱帯低気圧、台風などの影響によって、短時間に気圧が変化することがあります。

気象と頭痛の関係については、気圧低下や気圧変化と片頭痛発作との関連を示した研究があります。

日本人を対象とした観察研究でも、気圧変化と頭痛発生の関連が報告されています。

 

ただし、気圧変化がすべての人に同じ症状を起こすわけではありません。

気圧以外にも、睡眠不足、脱水、欠食、精神的ストレス、頸部痛、疲労などが同時に関与します。

スマートフォンを利用した前向き観察研究では、本人が誘因だと考えている要因と、実際の発作発生との統計的関連が一致しない例も多く確認されています。

 

そのため、「低気圧だから調子が悪い」と一因だけで判断するのではなく、個人ごとに記録を残す必要があります。

 

記録すべき項目

 

  • 症状が出た日時
  • 頭痛、めまい、耳閉感、倦怠感の程度
  • 気圧と気圧変化量
  • 気温と湿度
  • 睡眠時間
  • 水分摂取量
  • 食事の有無
  • 運動内容
  • 月経周期
  • 服薬内容

気象条件と症状の関連が繰り返し確認できれば、運動負荷を事前に調整しやすくなります。

 

頭痛やめまいがある日のスポーツ判断

 

気象変化に伴って頭痛やめまいを訴える場合、

症状の有無だけではなく、運動中の事故につながる可能性を評価します。

 

特に次の運動は慎重に判断します。

 

  • 高重量を扱う筋力トレーニング
  • 高所や不安定面での運動
  • 接触を伴う競技
  • 高速での方向転換
  • 水泳や水上競技
  • 自転車やロードスポーツ
  • 投球、打撃など視覚情報への依存度が高い競技

視覚症状、強い回転性めまい、歩行障害、片側の脱力、構音障害、

これまでにない激しい頭痛がある場合は、気象による不調と自己判断せず、運動を中止して医療機関での評価が必要です。

 

雷雨は熱中症とは別の即時中止基準である

 

夏の積乱雲は、急な強雨、落雷、突風、気温低下をもたらします。

 

気象庁は、雷鳴が聞こえる、電光が見える、空が急に暗くなる、

大粒の雨が降り始めるなどの兆候がある場合、速やかに安全な場所へ避難するよう求めています。

雷鳴が聞こえる時点で、落雷が差し迫っている可能性があります。

 

次の場所は安全な避難場所とはいえません。

 

  • 木の下
  • テント
  • 東屋
  • ゴールポスト付近
  • 金属製フェンス付近
  • グラウンド中央
  • プール、海、河川
  • 屋根のない観客席

頑丈な建物または窓を閉めた自動車内へ移動します。

 

スポーツ施設では、活動開始前に次の項目を決めておく必要があります。

 

  1. 雷情報を確認する担当者
  2. 中断を決定する責任者
  3. 避難場所
  4. 避難に必要な時間
  5. 競技者と観客への連絡方法
  6. 再開判断の手順

 

雷が発生してから避難方法を考えるのでは遅いため、事前計画が重要です。

雨天後は熱中症リスクと外傷リスクが同時に存在する

 

雨が降ると気温が一時的に下がるため、運動しやすくなったように感じることがあります。

しかし、降雨後は湿度が高くなり、発汗の蒸発が妨げられることがあります。

気温が下がっていてもWBGTが十分に下がっていない可能性があるため、再開前に再測定が必要です。

また、路面や床面の摩擦係数が変化すると、踏み込み、着地、方向転換時の運動制御が変わります。

 

想定される外傷には、次のものがあります。

 

  • 足関節内反捻挫
  • 膝関節の回旋外傷
  • ハムストリング損傷
  • 鼠径部痛
  • 転倒による手関節・肘・肩の外傷
  • 頭部打撲

 

雨が止んだことを再開基準とするのではなく、路面状態、排水、視界、照明、風、WBGTを再評価する必要があります。

8月のスポーツ現場で実施したい評価手順

 

運動開始前

  • 競技場所でWBGTを測定する
  • 雷注意報、雨雲、雷ナウキャストを確認する
  • 避難場所を確認する
  • 睡眠、食欲、頭痛、めまい、下痢、発熱を確認する
  • 暑熱順化の程度を確認する
  • 飲水設備と冷却設備を準備する

運動中

  • 発汗量、顔色、動作、受け答えを観察する
  • 心拍数と主観的運動強度の乖離を確認する
  • 定期的に休憩を入れる
  • WBGTを再測定する
  • 雷鳴や積乱雲の兆候があれば直ちに中断する
  • 選手本人の「まだできる」という申告だけで継続を決めない

運動終了後

  • 体重変化から発汗量を推定する
  • 頭痛、吐き気、倦怠感、筋けいれんを確認する
  • 身体を冷却する
  • 水分と電解質を補給する
  • 翌日の練習負荷に反映する

熱中症が疑われる場合の初期対応

 

厚生労働省は、熱中症が疑われる症状として、

めまい、大量の発汗、立ちくらみ、筋肉痛、生あくび、筋肉のこむら返りなどを挙げています。

 

症状が確認された場合は、運動を継続させず、次の対応を行います。

 

  1. 冷房の効いた室内や風通しのよい日陰へ移動する
  2. 衣服や防具を緩める
  3. 首周囲、腋窩、鼠径部などを冷却する
  4. 意識が明瞭で自力飲水が可能なら水分と電解質を補給する
  5. 症状の経過を継続的に観察する

 

自力で水分を飲めない、意識がない、会話が成立しない、歩行できない場合は、直ちに救急要請が必要です。

まとめ

 

8月のスポーツ活動では、高温そのものだけではなく、

湿度、日射、風、睡眠不足、脱水、気圧変動、雷雨、路面変化を一体として評価する必要があります。

 

特に重要なのは、次の5点です。

 

  • 気温ではなくWBGTを判断基準にする
  • 睡眠不足と脱水を運動前に評価する
  • 気象変化による症状を一律に判断しない
  • 雷鳴が聞こえた時点で運動を中断する
  • 雨上がりには暑熱環境と路面を再評価する

暑熱下では、選手の意欲や根性より、客観的指標を優先しなければなりません。

 

「いつもの練習ができるか」ではなく、その日の環境条件に対して、どの程度の運動なら安全に成立するかという視点が必要です。

 

気象条件を練習の妨げとして捉えるのではなく、

身体状態を評価し、運動負荷を調整するための重要な生体情報として活用することが、夏季のスポーツ障害と重大事故の予防につながります。

 

※本記事は気象情報と一般的な医学・運動生理学的知見を基にした情報提供を目的としています。個別の症状、既往歴、服薬状況については、医師などの医療専門職へ相談してください。

 

 

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2026年07月01日

梅雨明け前後は「首・肩・腰」と「だるさ」に注意。暑さ・気圧・スポーツ疲れが重なる時期の体調管理

7月に入り、蒸し暑さや急な雨、気圧の変化を感じやすい時期になりました。

東京周辺では、7月1日は小雨、7月2日はにわか雨から雨が続く予報で、気温はおおむね20℃台後半の見込みのようです。

雨の日は気圧や湿度の変化も加わり、首こり・肩こり・腰の重さ、頭痛、全身のだるさを感じる方が増えやすくなります。

 

2026年の梅雨明けは平年並みか早めの地域が多く、梅雨明け後は全国的に高温となる見通しがでているようですね。

一方で、梅雨明け前後は大雨や蒸し暑さも残りやすく、体が暑さに慣れる前に負担が増える点に注意が必要です。

 

いま注意したい体の変化

  • この時期に多いのは、次のような不調です。
  • 首や肩が重い
  • 朝から体がだるい
  • 腰が張る

ふくらはぎがつりやすい

  • 頭が重い
  • 寝ても疲れが抜けにくい
  • 運動後の疲労がいつもより長引く

特に、冷房の効いた室内と蒸し暑い屋外を行き来する生活では、体温調節に負担がかかります。

汗をかいたあとに冷房で首元・お腹・足首が冷えると、

筋肉がこわばりやすくなり、肩こりや腰痛のきっかけになることがあります。

また、気圧や気温の変化と慢性痛の関係については、気圧変化が痛みを増強する可能性や、自律神経系の反応があります。

天気が崩れる前に古傷や関節の違和感が出やすい方は、早めのセルフケアが大切です。

 

スポーツの話題から見る「夏の体づくり」

 

スポーツ観戦をきっかけに「自分も少し運動しよう」と思う方も多いですが、梅雨明け前後の運動は無理をしないことが重要です。

暑さに慣れていない体で急に走る、長時間歩く、強い筋トレをする、といった行動は、筋疲労や腰痛、熱中症リスクにつながります。

 

運動を始めるなら、

 

まずは短時間のウォーキング

軽いストレッチ

股関節・肩甲骨まわりを動かす運動

 

からがおすすめです。2026年に発表された非特異的腰痛に関する研究では、

ピラティス、ヨガ、ウォーキングなどが痛みの軽減や機能改善に役立つ可能性が示されています。

 

新しい論文から見た「腰痛と運動」の考え方

 

腰痛や肩こりがあると、「動かさない方がよい」と考えると思います

もちろん、強い痛みやしびれ、発熱、転倒後の痛みがある場合は無理をしてはいけません。

 

が、慢性的な腰の重さや姿勢由来のこりでは、完全に休むよりも、状態に合わせて少しずつ動かす方が改善につながることがあります。

慢性腰痛に対する運動療法の研究では、運動が痛みや日常生活機能の改善に関係する可能性が示されています。

 

大切なのは、「痛みを我慢して鍛える」のではなく、「痛みが強くならない範囲で動かす」ことです。

接骨院では、関節の動き、筋肉の張り、姿勢、歩き方、日常動作を確認し、その方に合ったケアや運動指導を行います。

 

熱中症と体のこわばりにも注意

 

厚生労働省は、熱中症の症状や予防、対処法について注意喚起を行っています。

特に7月以降は、気温だけでなく湿度や日差し、風通し、体調によっても熱中症リスクが変わります。

 

また、職場における熱中症対策では、WBGT値の把握や、体調不良者を早期に発見する体制づくりが重視されています。

2026年の「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」でも、5月から9月まで熱中症予防対策の徹底が呼びかけられています。

 

熱中症というと「倒れる」「意識がもうろうとする」といった重い症状を想像しがちですが、

初期には、だるさ、頭痛、筋肉のこわばり、足がつる、集中力低下、食欲低下などとして現れることもあります。

 

汗をかいた日は、水分だけでなく塩分も意識しましょう。

さらに、首元・手首・足首を冷やしすぎないことも、筋肉のこわばり対策として大切です。

 

今日からできるセルフケア

 

まず、朝起きたらコップ1杯の水分をとりましょう。

寝ている間にも汗をかくため、朝の脱水は首こりや頭痛、だるさにつながることがあります。

 

次に、首・肩・背中を軽く動かします。強く伸ばす必要はありません。

肩をゆっくり回す、肩甲骨を寄せる、首を左右に小さく倒す程度で十分です。

 

外出時や冷房の強い場所では、首元・手首・足首を冷やしすぎないようにしましょう。

薄手の羽織り、スカーフ、サマーマフラー、足首を覆う靴下などを使うと、夏でも冷え対策がしやすくなります。

 

運動をする方は、いきなり強度を上げず、汗をかく前後の水分補給と休憩を入れてください。

運動後に腰や膝、ふくらはぎの違和感が残る場合は、フォームや筋肉の使い方に偏りが出ている可能性があります。

 

接骨院で相談した方がよいサイン

 

次のような場合は、早めにご相談ください。

首や肩のこりが数日続く

腰痛が繰り返す

天気の変化で頭痛や関節痛が出る

運動後の痛みが長引く

 

また、強いしびれ、力が入りにくい、発熱を伴う痛み、転倒後の強い痛み、意識がぼんやりするような熱中症症状がある場合は、

医療機関への受診を優先してください。

 

まとめ

梅雨明け前後は、暑さ、湿度、気圧、冷房、運動量の変化が重なり、体に負担がかかりやすい時期です。

首・肩・腰の不調や、だるさ、頭痛、足のつりは、早めに整えることで悪化を防ぎやすくなります。

 

当院では、痛みのある部位だけでなく、姿勢、関節の動き、筋肉の張り、生活習慣を確認しながら、一人ひとりに合わせたケアを行っています。

 

「暑くなってから体が重い」「天気が悪いと痛みが出る」「運動を始めたいけれど不安がある」という方も、お気軽にご相談ください。

 

 

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2026年06月01日

6月なのに体が重い方へ

「最近なんだか疲れる」

「寝ても疲れが抜けない」

「肩や首が重い」

そんな状態になっていませんか?

実は6月は、一年の中でも体が不調を起こしやすい季節です。

 

暑いのに体は疲れている

 

外に出ると蒸し暑い。

電車やお店に入ると冷房。

また外へ出ると湿気。

体はそのたびに温度調整をしています。

 

例えるなら、エアコンを何度もON/OFFしているような状態です。

実はこれだけでも、体力は少しずつ消耗しています。

 

6月の不調は「湿度」が原因かもしれません

 

気温だけを見ると、そこまで暑くない日もあります。

 

ですが問題は湿度です。

 

梅雨の時期は湿度が高く、汗が蒸発しにくくなります。

 

本来なら汗と一緒に逃げるはずの熱が体に残り、体はずっとだるい状態になります。

すると、むくみ、倦怠感、集中力低下、重だるさが出やすくなります。

 

首の後ろを触ってみてください

 

今、首の後ろを触ってみてください。

 

冷たくありませんか?

実は6月は「暑いから冷えていない」と思い込んでいる人が非常に多い季節です。

 

汗をかくため、冷えに気づきにくくなります。

特に首、お腹、足首は冷房の影響を受けやすい場所です。

 

雨の日に肩こりや頭痛が出る理由

 

6月は気圧変動も大きくなります。

雨の前になると肩が張る。首が重い。頭痛が出る。

 

そんな経験はありませんか?

 

気圧が下がると、体は無意識にストレス反応を起こします。

その結果、自律神経のバランスが乱れやすくなります。

 

実は感染症も増えやすい時期

 

疲労が続くと免疫力も落ちます。

現在は感染性胃腸炎や手足口病なども報告されており、

体力が落ちている状態では影響を受けやすくなります。

「ただ疲れているだけ」と思っていたら、体が限界のサインを出していることもあります。

 

今日からできる6月対策

 

まずは難しいことをする必要はありません。

今日からできることは3つです。

 

① 首を冷やしすぎない

冷房の風を直接当てない。

ストールや薄手の羽織りを使う。

首周りを守るだけでも違います。

 

② 湯船に5分だけ入る

長風呂は不要です。

シャワーだけで済ませず、

5分だけでも湯船に浸かる。

それだけで体温調整機能が働きやすくなります。

 

③ 水だけではなく温かい飲み物も使う

冷たい飲み物ばかりになる季節です。

だからこそ、朝だけでも温かい飲み物を取り入れてみてください。

体が思った以上に楽になることがあります。

 

最後に

 

6月はまだ夏ではありません。

ですが、体はすでに夏への準備を始めています。

湿度。冷房。気圧。

 

感染症。

 

見えない負担が積み重なる季節です。

だからこそ大切なのは、「まだ大丈夫」ではなく、

「少し休ませてあげよう」という考え方です。

 

今年の夏を元気に迎えるためにも、まずは今日、首元の冷えを確認するところから始めてみてください。

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2026年05月03日

【5月の不調】気温差と天気の変化が引き起こす体の違和感について

5月に入り、日中は汗ばむほどの陽気になる一方で、

朝晩はまだ肌寒さを感じる日もあります。

さらに、雨の日が増え始めるこの時期は、

体調の変化を感じやすくなるタイミングでもあります。

最近ではニュースなどでも、「寒暖差による体調不良」や「気圧の変化による不調」

という言葉を耳にする機会が増えてきました。

では、なぜこの時期に体の不調が起きやすくなるのでしょうか。

■ 気温差が体に与える影響

 

1日の中での気温差が大きいと、

体はその変化に適応しようと働き続けます。

この調整を担っているのが「自律神経」です。

  • 暑い → 体を冷やす方向に働く
  • 寒い → 体を温める方向に働く

この切り替えが頻繁に起こると、体は常に“微調整状態”となり、

結果として疲労が蓄積しやすくなります。

その影響として

  • 首や肩の張る
  • 背中の重だるさ
  • 関節の違和感
  • なんとなく抜けない疲労感

 

このような状態が現れやすくなります

 

 

■ 天気(気圧・湿度)との関係

 

雨が近づくと、気圧は徐々に低下します。
この変化は体にとって「見えないストレス」となります。

特に以下のような反応が起こりやすくなります。

  • 筋肉が緊張しやすくなる
  • 血流が滞りやすくなる
  • 関節周囲に違和感が出やすくなる
  • また、湿度が上がることで汗が蒸発しにくくなり、体温調整もうまくいきにくくなります。

 

 

最近よく見られる傾向

 

  • 近年は、デスクワークやスマートフォンの使用時間が増え、

もともと首や肩に負担がかかりやすい生活環境になっています。

  • そこに、気温差、気圧の変化、湿度の上昇が重なることで、

「もともとの負担」が表面化しやすくなります。

特にこの時期は、

「特に何かしたわけではないのに痛い」

「朝起きたときから違和感がある」

 

といったご相談が増える傾向にあります。

 

日常で意識しておきたいポイント

 

この時期は「特別なことをする」よりも、負担を増やさないことが重要です。

朝晩の冷えに対して一枚調整できる服装を選び、長時間同じ姿勢を避ける

首・肩周りを冷やしすぎず、軽く体を動かす時間を作る

といった基本的な対策が、結果的に不調の予防につながります。

 

■ まとめ

 

5月は、気温・天気ともに変化が大きく、

体にとっては“順応が求められる時期”です。

  • 「気のせいかな」と感じる違和感も、
    環境の変化による影響であることは少なくありません。

体のサインを無視せず、日常の中で少しずつ負担を減らしていくことが大切です。

 

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